学校法人 追手門学院は2018年に創立130周年を迎えました。
追手門学院創立130周年記念事業の一環として、「茨木スマートコミュニティプロジェクト」に参画し、一大文教地域の創造を目指して追手門学院の新キャンパスを整備しました。
新キャンパスには、追手門学院大学の地域創造学部と国際教養学部の移転と全学部1年次生を対象とした初年次教育の拠点化、追手門学院中・高等学校の全面移転を行いました。
キャンパス地は2018年春に開業したJR総持寺駅から徒歩圏内(徒歩約10分)にあり、現キャンパスからも約2キロしか離れていません。2キャンパスを一体的に運用することで学生の利便性を向上させるほか、地域の防災・交流拠点の創出、新しい教育・研究の実践の場を実現し、北摂地区における一大文教地区を誕生させます。
中高校舎:正面エントランス
大学校舎:大学棟
創立90周年記念事業でテニスコート跡地に建設した現東館(特別教室棟)の北側隣接国有地(約1,100㎡)を取得し、ここを含めて創立130周年記念事業として、新東館(特別教室棟)を建設しました。
旧東館は、1階に習字室、ピロティクラブ室(預かり保育)、2階は図書館、3階はイングリッシュルームと教育工学室がありました。それらの機能を持つ教室に加え、2020年から施行される新指導要領の内容を踏まえた新しい英語・ICT活用教育等を担うべく、また、常に時代をリードする最先端の技術や教育機器を取り入れた、小学校のシンボルになるような特別教室棟になりました。また校地拡大により永年の念願であった運動場の拡大も実現しています。
11月7日、追手門学院創立130周年記念式典を挙行しました。
1888(明治21)年の小学校創設から130年の節目を向かえ、新たな学院の姿と教育コンセプトを体感いただこうと、大阪城ホールにおよそ1万人の来場者を集めて開催しました。
従来の式典とは異なり、ホールのアリーナ面全体を舞台にみたて、ショーのような演出を行いました。
川原俊明理事長・学長が新教育コンセプト追手門WIL(ウイル)「行動して学び、学びながら行動する」を提唱し、実践を通じた主体的な学びを生涯にわたって取り組むことができる人材を育成すると宣言しました。
アリーナ面には追手門WILを先導的に実践する大学の新キャンパス映像の投影や、幼稚園児から大学生までのチアリーディングチームと吹奏楽団による演技・演奏も披露され、会場は熱気に包まれました。
来春には新キャンパスも完成します。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
理事長 学長 川原 俊明
みなさん、こんにちは。幼稚園児、小学生、両中高生、大学生こんにちは。今日は、君たちが主役です!
追手門学院理事長・学長の川原です。
今年は、地震、台風など災害が多発しました。被災された多くの方々に、心からお見舞い申し上げます。
本日は追手門学院創立130周年記念式典です。ご来賓を始めとする多くのみなさま方のご参列、心より感謝申しあげます。おかげさまで式典参加者は1万人を超えました。このような結集ができるのも記念式典ならではのことです。
今日は記念式典の日であるとともに、特別のお祝いの日でもあります。
本日、ご参列の本学院元理事長斎藤昭名誉理事が、11月7日の今日、満100才のお誕生日を迎えられました。おめでとうございます。
本学は、1888年、薩摩藩士高島鞆之助によって、大阪偕行社附属小学校として設立されました。諸先輩方のご尽力、みなさま方のご支援のおかげで、こども園から大学院までの総合学園として発展することができました。
私たちは、過去を振り返るだけでなく、伝統を革新の力に変えていきます
いま、日本の社会は、大きな変革期を迎えています。ましてや、未来社会は、将来予測が困難な時代といわれています。
未来社会を支えるのは若者たち。未来社会を支えるのは学生・生徒・児童・園児の君たち自身です。私たちは、未来社会を自ら切り開く人材を育成する責務があります。追手門学院から新しい教育を展開し、日本の教育を変革する役割を担います
本学は、ガバナンス改革を始め、アサーテイブ入試など、全国の大学に先駆けた改革を断行してきました。その先駆的な改革のエネルギーを、さらなる教学改革に全力投球します。
今日、私がお話したいことは三つ。一つ目は、追手門版 新教育 WIL(ウィル)。二つ目は、新キャンパス。三つ目は、追手門学院の未来像です。
一つ目の追手門版 新教育 WIL。
本学の教育理念・独立自彊 社会有為を踏まえて、「学びあい、教えあい」「主体的な学び」を全面展開することです。本学ではWILという言葉で新教育を示します。追手門版新教育は、WILです。
WILとは、 Work is Learning。
「行動して学ぶ 学びながら行動する」学びを実践へつなぐ。学びと実践はイコールです。
追手門版新教育をサポートする四つの要素があります。
1 一つ目は学生の成長を可視化するオイナビ。
2 二つ目はAIの時代に即したプログラミング教育。
3 三つ目はICT活用教育のBYOD。
4 四つ目は常に情報を身近に備える電子図書システム。
新教育の目標は、志を高め、生涯学び続ける人材の育成にあります。
AIの時代を切り拓くグローバル人材の育成です。追手門版新教育WILは、総合学園として小学校から大学まで、すべての主体的な学びを実現させます。
二つ目は、新キャンパス。
2019年4月、新キャンパスを開設します。大学校舎、中高校舎いずれも未来教育・新教育を展開するに相応しい斬新なスタイルとなりました。
小学校もメデイアラボを建設。ICT活用教育、語学教育の拠点です。大手前中高も校舎リニューアルで新教育展開します。
三つ目にお話ししたいのは、新キャンパスの次にあるもの。追手門学院の未来像です。私たちは、創立130周年を契機に、10年・20年を超える長期のスパンで追手門学院の未来姿を描いています。
本学で変えてはならないもの。それは、追手門学院が大切にしている、心の教育、礼節の教育と志の教育です。変えていくものは。
大学では、
・大規模総合大学をめざします。
・自然科学をベースとした先端領域の新学部を設置します。
・新キャンパスへの全面移転も視野に入れました。
・地域社会の発展を牽引する大学になります。
初等中等(こども園~高等学校)では、
・世界を舞台に活躍するグローバル人材の育成をめざします。
・新キャンパスで新教育の拠点校化をめざします。
・小学校では、同時期にメデイアラボを開設し、ICT教育、語学教育を展開します。
・すでに、初等中等ではハワイ大学との提携を実現しました。ハワイ大学とともにグローバル展開を進めます。
総合学園としても、教育の質保証を実現し、徹底した教学改革を続けます。
その実現のため、すべてのキャンパスを再開発展開します。
学院のめざすところ。
・すべては学生のために。
・すべては学生・生徒・児童・園児のために。
教職員、学生、卒業生、保護者とともに、ベクトルを一つにして、着実な教学改革を進めていきたいと思います。
本日は、式典ご参加、誠にありがとうございます。
全体統括 小学校教頭 杉田圭一
※130周年式典の演出の中でアリーナ面に投影した映像の為、一部見にくい部分がございますがご容赦ください。
※130周年式典の演出の中でアリーナ面に投影した映像の為、一部見にくい部分がございますがご容赦ください。
追手門学院創立130周年記念事業募金は、各学校・園の記念事業を推進するために活用させていただきます。
各学校・園が必要としている分野に柔軟に活用されるため、学院を通して教育の発展に生かされます。
2008年 追手門学院創立120周年記念事業