長期構想2040

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長期構想2040 動画

メッセージ

川原 俊明

多様な価値観や異文化が
融合し合うイノベーションの
源泉を目指したい

学校法人追手門学院 理事長(2018年度策定時点)
川原 俊明

予測不可能な時代の到来に向けて

本学院は1888年(明治21年)の大阪偕行社附属小学校を発祥とし、長い年月を経てこども園から大学院までを有する総合学園へと成長してきました。この間、「独立自彊 社会有為」という教育理念のもと、地域社会、国家および国際社会に貢献できる人材の育成を行ってきました。しかしながら、世界規模での激しい社会変化の中で、これまでの教育・研究のあり方は限界を迎えており、イノベーションの源となる飛躍知の発見・創造、そして新たな課題の解決ができる人材の育成が喫緊の課題として、わたしたちの目の前に立ちはだかっています。

2040年は、本学院が130周年を迎えた2018年に生まれた子どもたちが、大学を卒業するタイミングとなる年です。2018年は、これまでの追手門学院を振り返るとともに、2040年に向けて子どもたちへの教育のあり方等を検討しなおす非常に重要なタイミングとなりました。わたしたちは、2040年という予測不可能な時代の到来に向けて、学院の目指すべき方向性を明確化し、イノベーションの発信拠点として地域社会、国家および国際社会に貢献する存在となるべく、「学校法人追手門学院『長期構想2040』」を策定しました。この「学校法人追手門学院『長期構想2040』」は、2019年度からスタートする第Ⅲ期中期経営戦略、今後10年間の本学院の方向性を具体的に示した「長期計画2030」の指針となるものです。大きく急激な社会変化を見据え、本学の取り組み方針を、「教育」「研究」「社会とのかかわり」の3つの観点から明らかにし、2040年の学院像および各校園像を定めました。

イノベーションの本質は「人」

2040年のあるべき姿を実現するためには、これまでわたしたちが取り組んできた教職協働が必要不可欠です。そして、教職員が一丸となって取り組んでいく先には、イノベーションの源泉としての本学院があります。イノベーションは、取り組みそのものから生まれるのではなく、教育を受ける人たち、研究を行う人たち、それらを支える人たちなど、本学院に集うすべての者たちから生まれます。わたしたちは、イノベーションの本質は「人」であることを踏まえ、本学院に集うすべての者が、学びがいや研究しがい、そして働きがいを感じることのできる学院へと深化します。教職員とともに力を合わせて、輝かしい未来社会の創設に貢献していきます。

2040年までに起こりうる社会変化の様相

社会・経済システムのドラスティックな変革

【社会・経済システムのドラスティックな変革】

今後、社会はサイバー空間とフィジカル空間の高度な融合によって知識集約が深化し、多様性と包括性のもとで持続的な価値を生み出し発展する社会に移行します。このような社会では、想像を超えた世の中の創出のための新しいアイデアや構想を生み出せる教育・研究を実現することが求められます。また、多様性と包摂性のある社会の実現に向けて、課題を発掘し、それを自らの問題として捉え、身近な所から取り組むことで、課題の解決につなげる新たな価値観や行動を創造する教育・研究をも目指さねばなりません。

人生100年時代の到来と定着

【人生100年時代の到来と定着】

健康寿命が世界一の長寿社会を迎えることで、これまでの「教育・仕事・老後」という3ステージの単線型人生ではなく、自らのキャリアの多様化を実現するために、転職や、学びなおし、起業をするなど、教育と仕事、学校と社会を自由に行き来するマルチステージの人生、まさに「人生100年時代」を生きるようになります。こうした世の中を迎え、生涯を通じて切れ目なく、質の高い教育を用意し、いつでも有用なスキルや知識、必要な能力を身につけられる学びなおしの場を提供していかねばなりません。

グローバル化の浸透

【グローバル化の浸透】

科学技術の発達や、社会・経済システムの革新的変化により、グローバル化は広範かつ劇的な変化を迎え、ヒト・モノ・カネ・情報といった経営的資源だけではなく、文化的・社会的資源も溶け合い、混ざり合うことになります。一方、こうした社会の融合化は、自らの文化や社会のあり方を再認識させ、それぞれの国家や地域のアイデンティティ、特色や強みが強調されるようになるため、グローバル化の推進とともに、ローカル化の多様性を両立させ、バランスの良い「グローカル化」を目指さねばなりません。

地方創生による地域社会・経済・文化の飛躍的充実

【地方創生による地域社会・経済・文化の飛躍的充実】

知識集約型の社会においては、地方における雇用創出を可能とし、東京一極集中型の必要性は相対的に薄まっていきます。雇用が生まれ、人が定着する地方においては、個人の価値観を尊重して生活し、その地域を豊かなものにしていくための継続的な営みができる地域社会・経済・文化へと生まれ変わることが希求されるようになります。わたしたちは、そうした地方創生の世の中に貢献すべく、地域のイノベーションハブとして、地域とともに発展していこうとする強い意思と覚悟が求められています。

2040年の社会変化を見据えた本学院の取り組み方針

わたしたちは世界規模で変化していく2040年を見据え、本学院がイノベーションの発信拠点として地域社会、国家および国際社会に貢献する存在となるべく「教育」・「研究」・「社会とのかかわり」の3つの観点から、様々な取組を進めていきます。

長期構想2040

長期構想2040

追手門学院2040年の学院像

誰もが「追手門学院で良かった」と思える総合学園となることを念頭に、2040年の学院像および各校園像を以下のとおり定義します。わたしたちは2040年、この像の実現に向けて教職員が一丸となって取り組んでいきます。

学校法人追手門学院1888年創立

わたしたち学校法人追手門学院は、イノベーションの本質が「人」であることを念頭に、多様な価値観や異文化を持つ学院生と教職員が相互に刺激を与えながら切磋琢磨し、絶え間ないイノベーションを生み出す源泉として広く国内外に認知される存在になります。

学校法人追手門学院

追手門学院大学1966年開設

わたしたち追手門学院大学は、文理にまたがる学問領域を担う総合大学としての地位を確立し、多様な価値観や異文化を持つ学院生と教職員が世界中から集うイノベーションの源泉であり続け、教育及び研究において類まれなる成果を生み出し続ける日本有数の教育・研究機関として世界中に認知される存在となります。

追手門学院大学

追手門学院中・高等学校1980年開設

わたしたち追手門学院中・高等学校は、日本の新たな教育を生み出し続けるフロントランナーとしての地位を確立すべく、様々な領域を横断しながら課題を発見・解決し、絶え間ないイノベーションを生み出すことのできる「探求人」たる人材を世界中に輩出する画期的な新教育の発信拠点となります。

追手門学院中・高等学校

追手門学院大手前中・高等学校
1947年開設1950年開設

わたしたち追手門学院大手前中・高等学校は、世界レベルのグローバル・サイエンス教育を提供する学校として確かな実績と名声を培いつつ、世界から集う入学者に対して、次代を支える国際的リーダーとしての教養と知見を兼ね備えた教育を提供し、進学・就職・起業といった多様性あふれる選択肢を実現することができる人材を輩出します。

追手門学院大手前中・高等学校

追手門学院小学校1888年開設

わたしたち追手門学院小学校は、これまでに確立してきた伝統と実績に裏打ちされた、ゆるぎない伝統校であり続けるとともに、次代の世界的リーダー層が共通して有すべき志や礼節、教養といった基盤を身につけることができる人格形成のための教育を国内外に発信し、世界から入学者を集めることができる唯一無二の小学校を目指します。

追手門学院小学校

追手門学院幼稚園1969年開設

わたしたち幼保連携型認定こども園追手門学院幼稚園は、恵まれた自然環境、世界や地域社会とつながるグローカル環境を保育の中核とし、個性を伸ばす卓越した新保育プログラムによって知的好奇心を高め、自らの手で未来を切り開く力の源泉となる「学び続ける力」を育み、人生の礎づくりを行うとともに、地域支援・子育て支援の地域中核施設としての役割を果たし、地域に無くてはならないこども園であり続けます。

追手門学院幼稚園

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